世界広しといえども、日本以外ではあまり食されない食べ物がいくつかある。納豆や生たまごなどが有名だが、「ごぼう」もその1つと言えるだろう。
日本にごぼうが伝わった時期は、一般的には平安時代だと言われている。中国から薬草として伝来した後、根の部分を食用にするため品種改良を行ってきたようだ。そのため、日本にはたくさんの種類のごぼうがある。記事はごぼうを「東洋人参」と呼び、日本人は中国人が食べないこの薬草を食べているばかりか、高級食材にまで変えてきたと紹介している。ごぼうには、長年薬用にされてきたことからも分かるように、発汗利尿作用があるのでデトックス作用が期待できる。日本では食物繊維が多いことでも人気の食材だ。
記事は、ごぼうを食べる日本人を珍しがっているが、むしろごぼうの良さを一番知っているはずの中国人が食べないことの方が不思議だ。記事は、中国北方では見たことがある人も多少いるものの、中国人は「ごぼうはまずいから食べない」とシンプルに答えている。中国は食の宝庫で、美味しいものがほかにたくさんあるのに、わざわざ「泥臭くて変な味」の植物の根を食べる理由がないとした。
中国人にとっては、やはり今でもごぼうは「薬用」であって「食用」ではないのだろう。
日本ではメジャーな食べものになっているだけあり、ごぼうの調理方法は非常に多い。記事が紹介しているように、和食などで「高級食材」として扱われていることもある。旅行などで日本に来ることがあれば、中国人にはぜひ「中国から伝わったのに、日本人は食べて中国人は食べない」ごぼうを試してみてほしいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)