韓国の現代自動車グループは販売台数で世界5位の規模を誇るメーカーだ。米国や欧州でも韓国車は多く販売されており、中国市場でも一時期はかなり健闘していたが、最近の中国市場では苦戦を強いられており、販売台数が急激に減少している。


 2020年の中国自動車市場における韓国車の販売台数は前年比30%減と急落し、シェアも3.5%まで低下した。中国の動画サイト西瓜視頻はこのほど、一時期は飛ぶ鳥を落とす勢いだった韓国車が中国で販売台数を減らしている理由について考察する動画を配信した。

 配信者の中国人男性は、ヒュンダイのディーラーで展示されている何台かの新車を撮影しながら紹介している。例えば、ヒュンダイのツーソン(ix35)について、配信者は個人の感想としながらも「外観のデザイン」に問題があると評している。以前のモデルは格好よかったが、モデルチェンジするたびに外観が悪くなり、「改悪」が続いていると強調した。

 それだけでなく、内装デザインも中国人の好みではないと主張し、やはり「モデルチェンジ前の方が良かった」と述べている。
あまりにもシンプル過ぎると感じたそうだ。ヒュンダイはエンジンもトランスミッションも自前というのは素晴らしく、日本やドイツなど他社の同様のモデルと比べると値段は安いので「コストパフォーマンスは抜群」だそうだが、とにかく「中も外もデザインがイケてない」と辛口だ。
 
 コメント欄を見ると韓国車に対する評価は決して悪くないようで「韓国車のコスパは確かに高い」、「韓国車は安定性がある。馬力にやや難があるだけ」などのコメントが寄せられた。だが、外観については配信者に同意する意見も多く、「韓国車はコスパが高いのに、ここ数年はデザインがとてもではないが受け入れられない」とのコメントがあった。中国人の審美眼はなかなか独特であり、豪華で豪勢なデザインを好む傾向がある。
デザイン以外は評価が高いようなので、デザインを改善できれば再び販売台数を伸ばすことができるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)