1日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比13.32ポイント(0.39%)高の3457.75ポイントと続伸した。
 中国景気の持ち直し期待が相場を下支えしている。
取引時間中に公表された民間集計による6月の財新・中国製造業PMIに関しては、50.4と景況判断の境目となる50を2カ月ぶりに回復。前月実績(48.3)と市場予想(49.0)を上回っている。ただ、上値は重い。香港市場が香港特別行政区設立記念日の休場に伴い、中国本土・香港間の株式相互取引(ストックコネクト)を通じたノースバウンド取引(香港→本土)による売買がないことから、好感された経済指標にもかかわらず、積極的な買い上がりには至っていない。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、造船株の上げが目立つ。中船海洋与防務装備(600685/SH)が3.0%高、中国船舶工業(600150/SH)が2.4%高、中船科技(600072/SH)が2.0%高、江蘇亜星錨鏈(601890/SH)が1.1%高で引けた。
 電力セクターも物色される。華電遼寧能源(600396/SH)がストップ高。楽山電力(600644/SH)が7.5%高、四川西昌電力(600505/SH)が6.4%高で取引を終えた。バイオ製薬株、化学繊維株、医療器械株なども買われている。
 半面、電子情報は安い。億陽信通(600289/SH)が5.0%、金証科技(600446/SH)が4.7%、恒生電子(600570/SH)が4.3%ずつ下落した。
飛行機製造株、メディアエンターテイメント株、紡織機械株も売られている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.05ポイント(0.02%)高の258.09ポイント、深センB株指数が8.16ポイント(0.67%)高の1220.85ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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