日本を初めて訪れた中国人が決まって驚くのは、日本の「静かさ」だ。特に電車内は、中国ではまず「体験できない静かさ」だという。
中国の動画サイト・西瓜視頻はこのほど、日本で暮らす中国人が「日本の電車はどのくらい静かなのか」を実際に紹介している。

 動画を配信しているのは、日本に住んでいる若い中国人女性で、日本の電車がどのくらい静かであるかを伝えるため、人の顔が映らないように車内を音声付きで撮影している。車内はしんと静まり返っていて、動画を見た中国人のなかには「ちゃんと録音できていないのではないか」、「自分の動画再生環境が消音になっているのではないか」と勘違いしてしまう人がいても不思議ではないほどだ。

 配信者は、日本人は電車の中では緊急の用事がなければ話をしないと紹介している。多くの乗客がスマホを操作しているが、スマホ操作中も音を出さないためにマナーモードか消音にしていると紹介した。

 この動画を見た視聴者からは、「こういう静けさは好きだ」、「公共の場所で静かにするのは最低限のマナーだよな」といった好意的な反応が多く寄せられていた。にぎやかな中国の交通機関に疲れを感じている人は多いようで、「我が国と違いすぎる。中国では大声で話すだけでなく、イヤホンをする自覚のない人ばかり」という人や、「今まさに隣の人が音量を最大にしているんだが」と愚痴をこぼす人もいた。

 以前は日本の電車は静かすぎるという人が多かったが、コメント欄に寄せられたコメントはほとんどが好意的で、やはり中国人の中でマナーの向上に対する意識が高まっているようだ。そんな中国人にとって、日本人の電車のマナーは見習うに値するようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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