中国では世代によって日本に対する感情や印象が異なっていると言われるが、「若い世代」は日本や日本人のことをどう思っているのだろうか。中国の動画サイト西瓜視頻はこのほど、中国国内の商業施設を訪れていた若者にインタビューしてみたという動画を配信した。


 動画が撮影された場所は具体的には不明だが、中国国内の商業施設であるのは間違いないようだ。最初にインタビューを受けた中国人女性は、「歴史問題は忘れるべきではない」と前置きする一方、「現代の日本人に対しては憎しみの感情を持つべきではない」との理性的な考えを示した。

 2人目の中国人男性は日本人について「悪い人もいるかもしれないが、良い人だっている」と述べている。この人にとっての良い日本人とは「中国に対して友好的な日本人」で、悪い日本人とは「中国をバカにする日本人」だという。3人目の女性は日本人の印象について「みんな同じ人間」と述べているが、場合によっては敏感な話題となりかねないことについて具体的な言及を「避けた」回答と言えるだろう。

 4人目の男性は「とても悪い印象」だと回答した。理由を尋ねられると、「南京事件」を挙げた。5人目の男性も「日本は軍国主義の国で、とても残酷で無情な人たち」とのイメージだと語った。「日本人は戦争で侵略してくると、人の命を軽んじるから」と述べている。

 以前は中国の若者の間で日本のアニメや文化が人気だったが、今回の動画ではアニメなどに言及する人はいなかった。日本に対してはっきりと否定的なイメージを語る人がいる一方で、理性的な態度を見せる人もいたのが印象的だ。最近では中国の若者の間でも愛国主義が高まっているとされるが、中国の若い世代の日本に対するイメージは非常に両極端と言えるのかもしれない。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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