なにかと日本を批判する中国だが、日本の国際的なイメージが良好であることに異議を唱える中国人は少ない。そのため、国のイメージアップが目下の課題の中国では、日本が良い参考になるようだ。
スレ主は、中国の国家イメージを向上させるにはどうすれば良いのかと問いかけ、「日本のようにアニメ産業を発展させれば良いのだろうか」と質問している。スレ主のように、日本のイメージが良い理由の1つを「文化輸出のおかげ」と理解している中国人は多いようだ。
しかし、スレッドに寄せられたコメントを見ると、「日本の場合は文化輸出のほかにも、国際的なイメージアップに貢献しているものがある」との指摘があり、それは「質の良い日本製品」と「民度の高い日本国民」だという声があった。逆に、このユーザーは中国の主な問題点は「メンツを重視すること、言いわけばかりであること、格差を認めないこと」にあるとして、問題を直視して改善するよう訴えていた。
国際的なイメージということで、海外に住んでいる中国人からもいくつかの意見が寄せられた。英国在住という中国人は「残念なことだが、海外を旅行する中国人のマナーの悪さが中国の印象を悪くしているのは事実だ」と指摘。逆に、日本人のマナーの良さが日本のイメージ向上に寄与していることを指摘した。また、ドイツに留学しているという中国人ユーザーは、「音楽学校では日本製の楽器が多く、日本は製造業と文化産業で幅広く世界に認められていることが分かる」と評価した。
オーストラリアに住むベトナム人もコメントを寄せていて、ベトナム人の日本に対するイメージはすこぶる良く、中国はあまり良くないのは事実だが、自身の体験から「国の印象というものは、変えるのに十数年かかる」とした。また、「日本もかつてはあまりイメージが良くなかったはず」との意見も多く、「イメージアップには時間をかける必要があるが、時間をかければ改善していくことは可能」との見方が多かった。
一部には、米国と絡めて「中国のすることが米国の価値観に合わないことこそが、中国の国際的なイメージが悪い根本的な理由だ」など、中国は悪くないと主張する声もあったが、ほとんどの中国人ユーザーは日本から学べる点は多岐にわたると感じているようだ。