中国は近年、独自の宇宙ステーションを建設したり、月探査を行ったりするなど、宇宙開発に力を入れている。日本も「はやぶさ2」に代表されるように、惑星探査などを行っており、中国人からすると日本の動向も気になるようだ。
中国のQ&Aサイト知乎にこのほど、「中国と日本とでは宇宙開発技術はどちらが優れているのか」と問いかけるスレッドが立てられ、様々な意見が寄せられた。

 コメントを見ると、多くの中国人が「中国の方が優れている」と考えているようで、「中国が優れていることに疑問の余地はない。しかも日本よりもずっと上だ」、「このような質問をすること自体が中国を侮辱している」などの回答があった。

 具体的に理由を挙げる人もいて「中国は独自のシステムがすべて整っているが、日本にはない。米国の宇宙開発レベルは非常に高いが、西側諸国の技術の分業によって支えられている」との意見や、「中国の宇宙開発は、自分で種を植えて水を注いで結果を出した。日本の宇宙開発は、米国という木に接ぎ木しただけ」と、例えで説明する人もいた。


 また、「日本は中国と比較するにも値しない。米国とロシアだけが中国との比較対象になり得る。欧州や日本は独自の宇宙ステーションを持っているか?」、「中国の宇宙開発のライバルは米国だろ」など、比較の対象を間違えているとの指摘もあった。

 しかし、「宇宙開発全体では中国が勝るが、部分的な技術においては日本が優れている。なんだかんだ言っても日本の科学技術は世界トップレベルだからね」など、日本の宇宙開発力を評価するコメントもあったが、あくまで「部分的には日本が勝る」だけで、全体的には中国の方が上だと意見が多数を占めており、中国人が宇宙開発に対する自信を深めている様子が見て取れた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)