日本はかつて中国人にとって人気の「出稼ぎ」先だった。今では中国経済も大きく発展したが、そんな今でも日本に来て働くことに価値はあるのだろうか。
中国のQ&Aサイト知乎にこのほど、「中国が発展した今、日本で出稼ぎすることに価値はあるのか」と問いかけるスレッドが立てられ、様々な意見が寄せられた。

 自分は視野が狭いと思っているという中国人のスレ主は、学校でコンピューター関係を学んだが、能力や性格はごく普通で突出したものはないと自己分析しているという。それで、日本へ行って仕事してみたいという気持ちはあるが、今は中国もIT業界を中心にとても発展しているので、日本へ行く価値があるかどうか悩んでいるそうだ。

 これに対し、日本は国民の民度が高く、緑化が進んでいて、中国人に人気の旅行先となってきたと認めつつも、「旅行で行くならいいけど、仕事で行くなら良く考えた方が良い。競争が激しいが社会は低欲望社会となっており、細かいことにこだわる人たちだ」との意見があり、日本での出稼ぎはお勧めしないようだった。

 しかし、「東京・大阪・名古屋と北京・上海・広州深センを比べると、仕事の内容や達成感、昇進の可能性、収入のどれを見ても中国の方が上だ。でも、ポイントは日本に行きたい理由で、金銭や物品とは関係ない部分がどれほどの大きさを占めるかによる」と、目的によって変わるとのコメントもあった。

 ほかには、「中国国内では、良いコネをもっていないと上に行くのは大変だ。大事を成し遂げるつもりはなく独り者なら、中国国内でもまずまずの生活ができるが、何かを成し遂げたいと思うなら、コネがない限り実現は極めて難しい」という意見もあり、中国で仕事するのも楽ではないため、日本での仕事に賭けてみるのも良いとの声もあった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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