中国のポータルサイト・百度に10月31日、日本の小学生と中国の小学生について「これらの写真で比較すると、その差の大きさが分かる」とする記事が掲載された。
記事は、国によって風土や習慣、考え方がそれぞれ異なるため、教育理論も各国で違いが存在し、育成される子どもたちにも差異が生じると紹介した上で、日本の小学生と中国の小学生の違いを象徴するような比較写真を掲載し、その違いについて説明している。
まずは、小学生の身なりについての写真を示し、中国の小学生は通常体操服やジャージといった制服に赤いスカーフを着用しており、見栄えよりも動きやすさが重視された服装であるのに対し、日本の小学生は早いうちから化粧を学び始め、おしゃれな服を着ようとするとした。また、保護者も子どもの服装についてあれはダメこれはダメと口出しすることなく基本的に放任し、子どもが着たい服を買い、着せていると伝えた。
また、身なりだけではなく恋愛については非常に早熟であり、恋愛や結婚にあたって「愛情が大事か、お金が大事か」といった話まですると紹介。「中国の小学生がこんな話をするのは到底想像できない」としている。
次に、日本と中国の小学校における下校時の写真を比較し、日本の小学生は子どもたちだけで帰宅するのに対し、中国の小学生は保護者が必ず迎えに来る上、保護者が子どもの荷物を持って帰るという光景が見られると伝えた。
そして、放課後の様子に見られる両国の違いは、家庭教育に対する考え方の違いを表しており、日本では子どもの独立性を育むことが重視されているのに対し、中国では子どもの安全性をより重視しており、登下校中に何らかのトラブルが発生することを大いに心配すると説明。中国は土地が広く、交通秩序も決して良好ではないことから保護者が子どもを送り迎えするのはやむを得ないことだとする一方で、「ただ、送り迎えの際に子どもの荷物を持たないように気をつけなければならない。子どもたちに怠惰の習慣が身につく上、親がカバンを持つのが当然と思うようになり、それがやがて親へのリスペクト不足につながる可能性があるからだ」と論じている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)