中国語には「外国的月亮比較円」という言葉がある。直接的には外国の月は丸く見えるということだが、外国のものなら何でも優れているように見えることを風刺した言葉だ。
中国のQ&Aサイト知乎にこのほど、「中国の庶民はなぜ日本人の幸福な生活をうらやむのか」と題するスレッドが立てられ、中国人ネットユーザーが議論を交わした。
寄せられたコメントを見てみると、その多くが「少しもうらやましいとは思わないし、日本人が幸福だとも思えない」など、スレ主の前提を否定するものだった。実際に日本へ旅行に行ってみたという人は、「旅行してみて分かったのは、中国がいかに素晴らしい国かということだった」と述べている。
また、「日本人の生活をうらやんでいるって?テレビで見たけど、日本人の食事は納豆に生卵、それに、みそ汁だけで、全く食欲がわかない。これだったら毎日インスタントラーメンの方がまだまし」という人や、「まだ衣食の問題すら解決できていなかった30年前だったら信じられるが、今はどうだ? 日本の高収入だけはうらやましいと思うが、今の中国人の生活は日本人と比べて劣っていない」との意見もあった。
しかし、「どんな国にも良い面はある。日本には先進的な自動車や家電があり、細部にわたる配慮は人を温かい気持ちにさせる。それに、日本アニメの影響もあってうらやむのだろう」、「日本のことを美しく描いているからだろう」などの理由を挙げる人もいた。
全体的には、日本人の生活をうらやんでいるわけではないとのコメントが大半を占めており、中国の生活レベルはかなり向上し、中国人たちは自分たちの生活にそれなりに満足しているのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)