中国のポータルサイト・百度に26日、中国サッカー・スーパーリーグに所属クラブで選手への給料未払いが相次いでいることが日本でも注目され、中国のネットユーザーから日本の助けを求める声も出ているとする記事が掲載された。
記事は、経営破綻危機に瀕している恒大グループを親会社とする広州恒大のほか、北京国安、上海申花といった中国スーパーリーグの著名クラブに相次いで給料未払いの問題が発生したことが報じられ、中国のサポーターたちからは「スーパーリーグが崩壊する」との声が聞かれるようになったと紹介。
そして、日本のネットユーザーが中国サッカーの長年にわたる動揺、騒動を振り返り、嘆息する一方で、中国のネットユーザーからは、潜在能力を秘めた中国の選手を日本のJリーグで使ってほしい、Jリーグが中国選手による武者修行を受け入れ、中国サッカーの「種火」を守ってほしいといった要望さえ出ていると紹介した。
中国サッカー界に広がる財政難の問題は、クラブチームのアジア一を決定するアジアチャンピオンズリーグ(ACL)にも影響を与えそうだ。百度に24日に掲載された記事では、アジアサッカー連盟の規定として、給料の未払いが発生しているクラブはACLへの参加資格が得られないとされ、現時点で中国スーパーリーグでは16クラブで未払いが発生していると紹介された。さらに、24日には北京国安が来年のACL参加資格を放棄することを明確に示し、今シーズンのリーグ戦を制したとしてもACLには出場しないとも報じられた。
記事は、北京国安以外の有力クラブにも給料未払いが起きており、仮にACL参加エントリーの段階までに問題を解決できなかった場合、来年のACLには中国の名門クラブが一つも姿を見せないという異常事態になる可能性が高いと伝えている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)