日本製品の品質の高さは世界中でよく知られており、値段が高くても日本製品を使いたいという人は少なくない。中国の動画サイト西瓜視頻はこのほど、黒板に文字を書く際に必要となるチョークについて「日本には中国産より圧倒的に高額な高級チョークがあった」と紹介する動画を配信した。
動画で紹介したのは、羽衣文具が販売していた「羽衣チョーク」だ。2015年に自主廃業したが、このニュースを知った世界中の科学者が非常に残念がり、特に数学者から惜しむ声が多く聞かれたという。「チョーク界のロールスロイス」と高く評価されたほどで、なかには廃業の知らせを聞いて15年分の羽衣チョークを買いだめした科学者さえいると伝えた。
なぜこれほど多くの人が羽衣チョークを絶賛するのだろうか。動画では、羽衣チョークは「折れにくさ」と「粉が出にくい」点で際立っていたと説明した。しかし、値段も非常に高く、中国が製造するチョークと比べると「数百倍」の違いがあったそうだ。しかし、それでも売れ行きは好調で多くの人の支持を得ていたと伝えた。
この動画を見た中国のネットユーザーからは、「日本人が持つ集中力と精巧な技術は我々に欠けているところ」と質の高いチョークを開発したことを称賛するコメントや、「確かに中国産のチョークは使い勝手が悪かった」などの感想が寄せられた。
また、廃業した理由について憶測するコメントも多く、「チョークはもう廃れてしまったのか」、「時代の変化だ。変わらなければ淘汰されるだけ」などの意見があったが、羽衣文具は後継者不在のため自主廃業したと言われている。多くの人に惜しまれて廃業となったが、現在では韓国の企業が設備を購入し技術を継承して製造を続けている。