深セン証券取引所の創業板に上場している福建永福電力設計(300712/深セン)が6月2日、広東省での洋上風力発電プロジェクトのEPC(設計・調達・施工)業務を受注したことを発表した。
 
 同社は1994年設立の民営企業で、2017年10月に深セン創業板に上場した。
発電計画コンサルティングおよび探査・設計、EPC請け負い、スマートエネルギー、蓄電システムインテグレーションなどを主業務とし、中国国内の30省・直轄市・自治区のほかに東南アジア、アフリカ、中東なとの「一帯一路」沿線十数カ国での取引がある。
 
 2021年12月期の売上高は15億6791万元(前期比59.92%増)、純利益は4076万元(同19.94%減)。22年1~3月期の売上高は4億1390万元(前年同期比104.80%増)、純利益は1685万元(同95.35%増)。
 
 公告によれば、同社は国有企業の江蘇龍源振華海洋工程有限公司との間で、広東省陽江市の粤電青州第一、第二洋上風力発電所EPC請け負いサービスを提供する契約を結んだ。プロジェクトは総容量100万キロワットの洋上風力発電設備のほか、陸上集中コントロールセンター、500キロボルトの洋上ブースターステーション1基を建設する計画で、同社は洋上発電設備の基礎工事を担当する。今年12月までに少なくとも37基の風力発電装置の基礎工事を完了し、23年5月末までに全ての風力発電装置の基礎工事を終える計画だ。契約金額は2億80万元となっている。

 同社は、プロジェクトの実施により同社の洋上風力発電EPC請け負い業務の市場競争力が高まり、将来の業績にポジティブな影響をもたらすとともに、会社の利益水準を向上させ、会社の長期的な発展が促されると説明している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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