北京証券取引所では12月22日、合肥高科科技(430718/北京)と天津凱華絶縁材料(831526/北京)の2社が新規上場した。このうち、合肥高科科技が公募割れのスタートとなった。
合肥高科科技の初値は、公開価格6.50元を11.38%下回る5.76元だった。終値は同12.46%安の5.69元だった。
同社は09年設立の民営企業で、13年に株式会社化した。家電製品専用部品および金型の研究開発、生産、販売を主業務としている。主な製品は金属構造部品、家電製品装飾パネル、プレス金型で、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビなどに用いられハイアール、京東方、美的、海信(ハイセンス)、TCLなどの著名な家電メーカーと長期的に安定した提携関係を築いている。
21年の中国における冷蔵庫ヒンジ部品市場シェアは11.75%。21年12月期の売上高は8億5853万元(前期比35.15%増)、純利益は4401万元(同2.14倍)。22年1~9月期の売上高は6億5883万元(前年同期比12.19%増)、純利益は3068万元(同12.33%増)。
新規上場に伴い調達予定の2億2000万元(約42億円)は、約42%の9170万元を家電構造部品および精密製造生産拠点建設プロジェクトに、約33%の7150万元を家電装飾パネル生産ライン建設プロジェクトに、約17%の3678万元を研究開発センター建設プロジェクトに用いる。
天津凱華絶縁材料の初値は、公開価格4.00元を25%上回る5.00元だった。終値は同44.00%高の5.76元だった。
同社は00年設立の民営企業で、14年に株式会社化した。
21年12月期の売上高は1億3623万元(前期比33.42%増)、純利益は2047万元(同1.73%増)。22年1~9月期の売上高は8841万元(前年同期比12.38%減)、純利益は1266万元(同14.03%減)。
新規上場に伴い調達予定の1億2000万元(約23億円)は、電子専用材料生産拠点建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)