
中国の船舶リース大手、中国船舶(香港)航運租賃(03877/香港)が2月2日、2022年12月期通期の業績予告を発表し、前期比で増益となる見込みを示した。
同社は国有企業の中国船舶集団傘下で2012年設立、19年に香港メインボードに上場した。
21年12月期の売上高は24億7002万香港ドル(前期比32.69%増)、純利益は13億8764万ドル(同24.59%増)。22年1~6月期の売上高は15億468万ドル(前年同期比43.32%増)、純利益は9億6280万ドル(同36.86%増)。
業績予告によれば、22年12月期通期は売上高が前期比約30%、会社株主に帰属する純利益が同24~26%増加し、会社設立以降で最高水準の業績となる見込みだ。増収増益の要因について同社は、ロシアによるウクライナ侵攻によるエネルギー貿易構造の変化、エネルギー輸送ニーズの高まりという商機を確実に捉え、共同運営している石油製品や化学製品の輸送船、自営の液化天然ガス輸送船による売上と利益が大きく伸びたと説明している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)