中国のEC大手、京東集団(09618/香港)が3月9日、2022年12月期通期の決算を発表した。前期比で増収となるとともに、純損益が黒字化した。

 
 22年12月期の売上高は1兆462億3600万元で、前期の9515億9200万元から9.95%増加して初めて年間の売上高が1兆元を突破した。このうち、商品売上は8650億6200万元で前期比6.06%増、サービス売上は1811億7400万元(同33.28%増)だった。
 
 商品売上の内訳は電子製品・家電商品が5159億4500万元(同4.74%増)、日用商品が3491億1700万元(同8.06%増)。サービス売上の内訳はプラットフォーム・広告サービスが819億7000万元(同13.66%増)、物流・その他サービスが992億400万元(同55.45%増)となっている。
 
 当期純損益は96億9100万元の黒字で、前期の44億6700万元の赤字から黒字化を実現した。売上高が約1000億元増加した一方で営業コストが約800億元の増加にとどまるなどコスト制御が奏功した。


 同集団の徐雷CEOは22年の経営について「多くの試練を経験する中で、引き続き安定した業績を確保することができ、なおかつグループとして初めて売上高が1兆元を突破した。新型コロナを経て、京東はより信頼される企業になった」とした上で、今後も引き続きコストの低減、効率の向上、ユーザー・エクスペリエンスの向上に取り組むとコメントしている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)