TikTokの運営会社・中国テック大手のバイトダンス(字節跳動)は5月15日、独自の大規模言語モデル(LLM)「豆包」を発表した。同LLMには、汎用モデルのほか、ロールプレイング、音声合成、音声再現、画像生成などが含まれる。

同社傘下のクラウドサービスプラットフォーム「火山引擎(Volcano Engine)」の譚待総裁によると、豆包は現時点で1日平均1200億トークンを処理し、3000万枚の画像を生成することが可能だという。LLMのコストを低減すれば、普及を促進させられる。豆包の主力モデルは、法人向けの提供価格が1000トークン(中国語1500文字以上に相当)当たり0.0008元(約0.02円)で、業界平均より99.3%安い。

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LLMの豆包はバイトダンスのサービスに活用されるだけでなく、火山引擎のサービスとしてOPPOやファーウェイ、Honor、小米(シャオミ)など中国スマートフォン大手のAIアシスタントに導入されている。

中国の調査会社「QuestMobile」によると、バイトダンスが手がける同名の生成AIアプリ「豆包」は、2024年3月時点のMAU(月間アクティブユーザー数)がカテゴリートップの2328万2000人となった。プロダクト戦略担当副社長を務める朱駿氏によると、すでに800万以上の知的エージェントが豆包を利用して作成されたという。

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(36Kr Japan編集部)