中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。「両会」(全国政治協商会議と全国人民代表大会)の開幕を来週に控え、追加の景気刺激策が打ち出されるとの期待が広がっている。なお、寄り付き直後に公表された中国製造業PMI(国家統計局などが集計)では、1月の49.2から年2月の49.1に低下した。景況判断の境目となる50を5カ月連続で割り込んでいる。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が8.4%高、パソコン(PC)世界大手の聯想集団(992/HK)が6.3%高、薬品卸で中国最大手の国薬HD(1099/HK)が4.6%高と上げが目立った。
セクター別では、中国の証券・保険が高い。
自動車セクターもしっかり。小鵬汽車(9868/HK)が8.1%高、蔚来集団(9866/HK)が6.1%高、北京汽車(1958/HK)が2.6%高、吉利汽車HD(175/HK)が1.5%高で引けた。
非鉄セクターも物色される。新疆新キン鉱業(3833/HK)が3.8%高、中国アルミ(2600/HK)が3.3%高、中国宏橋集団(1378/HK)が3.0%高、江西カン鋒リ業(1772/HK)が2.3%高で前場取引を終えた。
半面、消費関連セクターの一角はさえない。中国ミネラルウォーター最大手の農夫山泉(9633/HK)が2.5%安、豚肉加工大手の中国雨潤食品集団(1068/HK)が2.3%安、ハイパーマーケットチェーンの高キン零售(6808/HK)が2.2%安、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が1.6%安と値を下げた。
一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.09%高の3017.81ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。素材株、自動車株、銀行株、インフラ関連株なども買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)