投資家の慎重スタンスが再び強まる。
業種別では、不動産の下げが目立つ。金地集団(600383/SH)が7.3%安、中華企業(600675/SH)が6.8%安、上海城投(600649/SH)が6.6%安、信達地産(600657/SH)が4.2%安、新城控股集団(601155/SH)が2.8%安で引けた。
消費関連株もさえない。チーズ生産の上海妙可藍多食品科技(600882/SH)が2.4%、酒造の青島ビール(600600/SH)が2.2%、自動車の上海汽車集団(600104/SH)と家電の海爾智家(600690/SH)、化粧品の上海家化聯合(600315/SH)がそろって2.0%ずつ値を下げている。医薬株、インフラ建設株、金融株なども売られた。
半面、半導体などハイテク株の一角は物色される。IC設計の上海貝嶺(600171/SH)がストップ(10.0%)高、電子デバイスメーカーの蘇州晶方半導体科技(603005/SH)が3.9%高、半導体製造装置の瑞芯微(603893/SH)が2.2%高、アナログ半導体チップの中電科芯片技術(600877/SH)が1.3%高で取引を終えた。政策期待が根強い。IC産業振興に向けた新たな国策ファンドは、登録資本が国家集成電路産業投資基金(大基金)として過去最大の3440億人民元(約7兆4500億円)に上る。エネルギー株、公益株も買われた。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.43ポイント(0.56%)安の252.31ポイント、深センB株指数が0.58ポイント(0.05%)安の1130.93ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)