前日までの好地合いを継ぐ流れ。中国経済対策の期待感や、米大幅利下げ観測などが引き続き支えとなっている。18日(日本時間19日未明)に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の内容に関しては、利下げ幅が通常の2倍の0.5%になる可能性が更に高まった。市場筋によれば、0.5%利上げを織り込む確率が6割を超えている。ただ、FOMCの結果を見極めたいとするスタンスもあり、指数は弱含む場面もあった。また、香港市場はあす18日に休場となることも買い手控え要因として意識されている(本土市場は16~17日が休場、あす18日から取引再開)。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、香港不動産の上げが目立つ。九龍倉置業地産投資(1997/HK)が5.0%高、長江実業集団(1113/HK)が4.4%高、新世界発展(17/HK)が3.1%高、恒基兆業地産(12/HK)が2.9%高で引けた。香港は金融政策で米国に追随するため、域内金利の低下も見込まれている。
中国の銀行セクターも高い。招商銀行(3968/HK)が2.5%、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が2.2%、交通銀行(3328/HK)が1.9%、中国銀行(3988/HK)が1.8%ずつ上昇した。
石油セクターもしっかり。
半面、医薬セクターの一角は安い。薬明合聯生物技術(2268/HK)が2.2%、信達生物製薬(1801/HK)が1.8%、百済神州(6160/HK)が1.3%、上海復星医薬集団(2196/HK)が1.2%ずつ下落した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)