北京の日本大使館はこのほど、北京五輪大会観戦などで訪中する日本人向けに「~北京オリンピック~安全の手引き」を作成。同館のホームページにも7月31日付で掲載した。


 同手引きは、訪中の際の一般的注意に加え、五輪観戦や同期間中の注意事項をまとめた。日本の主要旅行代理店や航空会社などを通じて配布している。大使館の担当者は、手引き作成後も新しいルールが発表されているので、大使館ホームページも見てほしいと話した。

 以下は、同手引き中の「オリンピック観戦時の注意事項」から。

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(3)政治・民族・宗教的な旗や横断幕等は禁止されています!
 中国では競技場やイベント会場で政治・民族・宗教的なスローガンや侮辱的な内容を含む旗や横断幕等を掲げることは禁じられています。また、過去の歴史を容易に想起させるもの(例えば「旭日旗(注)」)を掲げるとトラブルを生じる可能性があります。

(4)競技チケットは譲渡できますが転売できません!
 競技チケットは、譲渡することはできますが、営利を目的として第三者に販売、転売をすることはできません。なお、開会式・閉会式のチケットは、北京オリンピック委員会の許可を得た上で、一度だけ譲渡することができます。

(5)中国の国旗・国章の取り扱い
 公共の場で、中国の国旗や国章を故意に燃やしたり、破損したり、汚したり、踏みつけたりすることは、法律により罰せられます。

(6)野宿の禁止
空港、駅、埠頭、歩道(歩道橋、地下道)、都市の緑地等公共の
場で野宿(屋外で就寝)することは禁止されています。


編集者注:
 「旭日旗」は旧日本軍が使用した旗で、赤い日輪が周囲に「旭光」を放射するデザイン。現在も自衛隊が使っている。
中国で「旭日旗」は日本の中国侵略のシンボルのひとつと考える人が多く2001年には「旭日旗」を思わせるデザインの服装でファッション雑誌に登場した女優の趙薇(ヴィッキー・チャオ)さんが厳しく批判された。08年5月には、訪中した自衛隊護衛艦上で、自衛官と中国軍人が「旭日旗」をバックに交流する光景が報じられたが、珍しい扱い。(編集担当:如月隼人)
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(編集担当:如月隼人)

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