家具販売大手のニトリ(本社・札幌市)の子会社で広告業のニトリパブリックが、北海道千歳市に中国人の富裕層向けの別荘を建設することが分かった。中国では2008年発表の映画『非誠勿擾(日本語名:狙った恋の落とし方。
)』がヒットしたことで、北海道旅行の人気が高まった。中国新聞社が報じた。

 別荘はまず17棟を建設する。7月に完工し、3000万円程度で売り出すという。将来は規模を大幅に拡大する計画だ。

 香港や台湾では、かなり早い時期から観光旅行先として北海道に人気があった。いずれも暖かい地方で、旅行会社が「雪が降る北海道で、銀世界を体験しよう」などと売り出したことが奏功した。数年前から、中国大陸でも注目が集まり、『非誠勿擾』のヒットが、注目度をさらに大きく高めた格好だ。

 現在、新千歳空港には、中国大陸では中国国際航空(北京発)、中国東方航空(上海発)、中国南方航空(瀋陽・大連・広州発)の主要3社が、台湾では中国航空と長栄航空(台北発)、香港ではキャセイパシフィック航空が乗り入れている。

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◆解説◆
 中国人消費者は、価格に極めて敏感との特色がある。日本在住の中国人の間でも「あの店は安い」、「品質と比べて、リーズナブル」などの情報は、短期間に口コミなどで広がる。家具製造・販売のニトリも、人気企業のひとつ。
同社は公式サイトに中国語ページを設け、日本国内での商品や店舗、サービスなどの情報を詳しく紹介している。(編集担当:如月隼人)

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