中国で発がん性物質含む「革牛乳」に注目集まる、メラミンに続き

 2008年のメラミン入り粉ミルク事件に続き、中国ではこのほど、革の廃棄物を原料に含む「革牛乳」が話題になっている。中国政府・農業部が、2011年の牛乳の品質検査計画を発表したのがきっかけ。メラミン以外にも、革の加水分解タンパク質が検査項目に追加され、「人体に有害な牛乳」として再び中国で関心を集めた。

 「革牛乳」とは、タンパク質の含有量を高めるため、革の廃棄物や動物の皮や毛、臓器などを加水分解してタンパク質を生成し、粉末にして牛乳や粉ミルクに混ぜたものをさす。革の廃棄物とは革製品の製造や革なめし工程で生じるくず革のほか、古くなった革靴や革コート、革製ソファーなども含まれる。革を加水分解したタンパク質には発がん性物質の六価クロムが含まれ、長期間摂取すると重金属中毒やがんを引き起こす可能性があるという。

 衛生部は2004年に「革廃棄物や毛髪など非食品原料から食用のゼラチンや加水タンパク質を生産すること」を禁じている。

 メラミン事件後、農業部は2009年から全国規模で牛乳の品質検査を行った。上海紙、新聞晨報は「メラミンが重点対象とされたため、一部の悪質業者は『革の加水分解タンパク質』に目をつけた」と指摘する。広州の南方都市報は「タンパク質の一種なので、メラミンより検出が難しい」という。

 革の加水分解タンパク質の検査は今年から始まったわけではない。2009年2月に浙江省の乳業メーカー、晨園乳業が同タンパク質を添加した牛乳や乳製品を生産していたとして摘発される事件があり、それから検査項目に含まれることになった。農業部の検査員によると、「今年の検査計画も2010年とほぼ同じ内容」だという。ただし費用の関係で検査はサンプルの30%しか行わないという。(編集担当:阪本佳代)

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