上海市民が認識している上海の日系外食店は?あのうどん店が健闘
上海市民2000人に日系の外食店13社について知っているかどうか、行ったことがあるかを聞いたところ、最も認知度が高かったのは、「味千ラーメン」。次いで、「吉野家」「サイゼリヤ」。日系資本・ブランドで、上海に展開している著名13社について、サーチナ総合研究所(上海サーチナ)が実施したインターネット調査による。調査時期は2011年3月。<br><br>【関連写真】<br>・<a href="http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0401&f=business_0401_103.shtml&pt=large" target="_blank">震災、中国人の多くが「日中貿易や中国経済への影響は大」</a>(2011/04/01)<br>・<a href="http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0401&f=column_0401_006.shtml&pt=large" target="_blank">中国で避けられる日本産食品~震災は日本のイメージ変えるか?</a>(2011/04/01)<br>・<a href="http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0331&f=national_0331_050.shtml&pt=large" target="_blank">震災経ても、中国消費者の47%が「日本製品は高品質」</a>(2011/03/31)<br>・<a href="http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0330&f=national_0330_163.shtml&pt=large" target="_blank">原発事故で中国の原発政策「影響大」62%、懸念が増大</a>(2011/03/30)<br>・<a href="http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0324&f=politics_0324_014.shtml" target="_blank">中国国会、消費者が最も注目したのは「住宅価格」-調査</a>(2011/03/24)<br>"(サーチナ&CNSPHOTO) 画像(1枚)
 上海市民2000人に日系の外食店13社について知っているかどうか、行ったことがあるかを聞いたところ、最も認知度が高かったのは、「味千ラーメン」。次いで、「吉野家」「サイゼリヤ」。
日系資本・ブランドで、上海に展開している著名13社について、サーチナ総合研究所(上海サーチナ)が実施したインターネット調査による。調査時期は2011年3月。

 調査は、「知らない」「聞いたことはあるが、はっきりとは知らない」「聞いたことがあり、一定程度知っているが、行ったことはない」「行ったことがある」の四段階で聞き、それぞれの回答率に対して四段階ごとに設けた係数を掛け合わせて合算、ポイントを算出した。

 認知度に関しては、進出時期の早さや、特に出店数の多さとほぼ比例しているといえる。味千ラーメンは上海に100店舗以上あり、吉野家は22店舗、サイゼリヤは40店舗。その中でも、本格進出間もない「はなまるうどん」(2011年1月)が比較的健闘している。うどんという日本独特の食べ物が、多くの上海っ子の興味を引いたのと、上海万博でのテスト出店を通じて、認知度が高まったと思われる。

 今回の調査では認知度のほか、味、価格、雰囲気、店員サービス、リピート希望度、口コミしたくなる度合いなどを測定している。(編集担当:鈴木義純)

[今回の調査対象店の概要]
●ロイヤルホスト(Royal Host)は、ロイヤルホールディングス <8179> 傘下のファミリーレストラン。2010年11月、中国1号店「統一楽豪(ロイヤルホスト)上海美羅城店」を上海市の徐家匯にある美羅城(Metro city)で開業した。台湾の統一超商との合弁。

●はなまるうどんは、株式会社はなまるが運営する讃岐うどんのセルフサービス店。
吉野家グループ。2010年5月、上海万博を契機に、万博内に出店。2011年1月、中国1号店「花丸烏冬面(はなまるうどん)上海美羅城五番街店」を上海市の徐家匯にある美羅城(Metro city)で開業した。

●サイゼリヤは、株式会社サイゼリヤ <7581> が運営するイタリアン・ファミリーレストランチェーン。2003年12月に海外初進出、中国・上海1号店をオープン。中国名は「薩莉亜」。現在上海では40店舗(中国サイト「大衆点評網」、本記事日付付け)。

●吉野家は、牛丼を主力商品とする、大手外食チェーンストア(牛丼屋)。株式会社吉野家ホールディングス <9861> 傘下の子会社が運営。1991年に北京、2002年に上海、2004年に深センに出店。現在上海では22店舗(中国サイト「大衆点評網」、本記事日付付け)。

●カフェ・グラッチェは、多業態レストランチェーンを経営する株式会社すかいらーくの、台湾発のイタリアンレストラン。
台湾では18店舗。2010年11月、上海市のショッピングセンター日月光広場で大陸1号店をオープン。2011年中に上海で5店舗をオープンさせる予定。中国名は「意式屋谷楽滋」。

●どさん子は、ラーメンチェーンを展開する株式会社ホッコク <2906> によるチェーン店。2010年5月、上海万博を契機に、多膳客(どさん子)上海万博店をオープン。6月には上海市内・人民広場にも出店。8月には中国投資企業Able Success Limitedがホッコクの筆頭株主となり、100%子会社である東洋商事が北京に現地法人を設立、食品卸売事業を行うという。

●カレーハウスCoCo壱番屋は、株式会社壱番屋 <7630> が運営するカレー専門店チェーン。ハウス食品 <2810> の子会社。2004年、壱番屋とハウス食品による合弁会社を上海に設立。現在上海では11店舗(中国サイト「大衆点評網」、本記事日付付け)。
中国のほか、タイ、韓国、米国などでも展開。

●味千ラーメンは、熊本市に本店を置く重光産業が運営するラーメンチェーン店。1994年に台湾、1995年に北京、1996年に香港などに、それぞれ進出。味千中国HDは香港株式市場に上場している(2007年、重光産業との緊密な資本関係はない)。中国では大手外食企業。台湾除く、香港含む中国では500店舗程度を展開中。現在上海では132店舗(中国サイト「大衆点評網」、本記事日付付け)。

●サがミは、本社を愛知県名古屋市に置く株式会社サガミチェーン <9900> が運営する和食レストランチェーン店舗。2004年3月、現地法人・上海盛賀美食飲有限公司が上海1号店「盛賀美(サがミ)」(福州路)が開店。現在上海では6店舗(中国サイト「大衆点評網」、本記事日付付け)。

●和民(ワタミ)は、ワタミ株式会社 <7522> ・ワタミグループによる外食チェーン。2000年に和民(中國)有限公司設立、翌年11月に香港に出店。
2005年に和民(深セン)有限公司を設立、広東省深セン市に出店。同年、台湾でも展開。広州、上海にも出店している。現在上海では4店舗(中国サイト「大衆点評網」、本記事日付付け)。

●松屋は、株式会社松屋フーズ <9887> が展開する牛丼(牛めし)・豚丼(豚めし)・定食などの飲食店チェーン。2004年、山東省青島市に青島松屋快餐有限公司を設立、青島ジャスコ一号店がオープン。2009年には上海市に進出。現在上海では3店舗(中国サイト「大衆点評網」、本記事日付付け)。

●すき家は、株式会社ゼンショー <7550> が経営する牛丼・カレーチェーン店。中国名は食其家。現在上海では13店舗(中国サイト「大衆点評網」、本記事日付付け)。2010年12月、ゼンショーは「すき家」の中国の店舗数を2014年3月末までに現在の10倍に相当する140店に拡大する方針を明らかにした。


●ミスタードーナッツは、日本においては株式会社ダスキン <4665> が運営。2000年に中国一号店を上海に出店。2004年には台湾展開。2008年には上海での事業拡大を目的に、台湾の統一超商との合弁契約を締結している。中国名は美仕唐納滋。現在上海では9店舗(中国サイト「大衆点評網」、本記事日付付け)。

【関連記事・情報】
中国消費者に聞く、上海にあるロイヤルホストを知っていますか?行ったことありますか?(2011年3月)
中国で避けられる日本産食品~震災は日本のイメージ変えるか?(2011/04/01)
震災経ても、中国消費者の47%が「日本製品は高品質」(2011/03/31)
【中国人の財布のヒモ】外食ランチ「300円以下」が6割(2011/01/11)
ロイヤルHDが台湾7-11経営企業と合弁、上海に「ロイホ」出店へ(2010/10/20)
編集部おすすめ