少年はインターネット上で腎臓売買の情報を見つけ、売買業者と連絡を取った。4月28日に湖南省内の病院で腎臓摘出手術を受け、腎臓と引き換えに現金2万2000元を受け取り帰宅。お金がないのにパソコンや携帯電話を持って帰ってきた息子を不審に思った母親が問い詰めると、少年は腎臓を売ったことを白状した。
母親は直ちに警察に通報したが、売買業者はすでに行方をくらまし連絡が取れなくなった。少年の手術を行ったとされる湖南省内の病院は「ウチは男性科しかない小病院。そんな手術をできる設備はない」と反論。腎臓売買についても「男性科は福建商人に経営を委託しているので知らない」と関与を否定した。
腎臓を売った少年は「iPad2を買う金が欲しかった」と動機を語り、現在は後悔しているという。(編集担当:柳川俊之)
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