女性と夫は、「謝礼が少なかったため助産師が逆恨みをして肛門を縫った」と主張。記者会見で助産師は涙をながしながら「事実無根」と訴えた。同会見で病院側は◆女性には痔(じ)があった。助産師は好意で糸で結索する処置した◆助産師が行ったのは規則違反だが、当時の状況からやむをえなかった◆謝礼を受け取ったのは規則違反であり、厳しく処分する――との考えを示した。
病院と助産師は「針を使って縫ったわけではない」、「助産師は針に触れていない」などと主張したが、警察は「黒色の糸を使って縫った痕跡がみられる」との法医学鑑定結果を示した。
深セン市衛生委員会も同件を調査したが、「助産師が肛門を縫って小さくした証明はできない」程度の結論しか出していない。女性側と病院・助産師側はすでに裁判で、「善意で痔(じ)を糸で結索する処置」だったのか、「悪意で排便しにくいように肛門を縫ったのか」で激しく争っている。
女性側は一連の騒動で大きな精神的苦痛を受けたとして、27万5400元の損害賠償を求める民事裁判を新たにおこした。訴えによると、女性は抑鬱(よくうつ)の症状が出たために、子育てに支障が発生し、仕事もできない状態になったという。(編集担当:如月隼人)
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