広西チワン族自治区南寧市、吉林省長春市、海南省海口市などで調べたところ、客に粗悪な紙ナプキンを提供する店が多いことが分かった。ロール状のトイレットペーパーを切断して、たたんで客に渡す店もある。「この店は小さくて、この程度の紙しか使えない。お客さんが便利だろうと思うから、ただで渡している」と述べる飲食店経営者もいる。
海口市で紙製品を扱う商店経営者によると、きちんとした紙ナプキンと粗悪品では価格が極端に異なる。紙ナプキンなら業務用の1包みが29元(約357日本円)だが、粗悪品の場合にはほぼ同じ量で5元(約62日本円)程度という。
粗悪な紙ナプキンの原料は再生紙だ。大量の漂白剤を使い、その後の漂白剤の除去も不十分な場合がある。製造時に消毒する場合もあるが、消毒剤の除去は保証のかぎりでない。
中国では飲食店を利用する際に小皿やはしなどの食器を紙ナプキンでていねいにぬぐう人が多い。きちんと洗っているかどうか信用できず、健康被害のリスクを少しでも低減しようとするからだ。しかし、粗悪な紙ナプキンなどでぬぐったのでは、感染症のリスクを拡大させる場合もある。漂白剤を食器になすりつけたのでは、長期的にみれば発癌リスクがあるという。
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◆解説◆
中国(大陸部)に米国系のフライドチキンやハンバーガー・レストランのチェーンが本格進出したのは1980年代後半から90年代にかけてだ。人々は新しい食文化にあこがれただけでなく、「健康イメージ」を強く感じた。店内や厨房(ちゅうぼう)が規則どおりに清掃されているだけでなく、食器や商品の包装が使い捨てなので、「病気に感染するリスクがない」と受け止められたことも大きな理由だった。
チェーン店側も「健康イメージ」を意識しており、進出当初から店内を全面禁煙とする場合が一般的だった。(編集担当:如月隼人)











