中国天津市内の魚市場で最近、頭と胴体の間にゼリー状の物体が注入されたエビが売られているとの騒ぎが発生した。業者は「国が認めた。
人体に影響はない」と釈明した。中国新聞網が伝えた。

 記事は、ある市民が先日同市内の魚市場で「体が大きく肉付きのよさそうなえび」を購入、家に持ちかえって洗ってみたところ、異常に膨らんだ頭の中から接着剤のようなゼリー状の物体が出てきたという体験談を紹介した。

 この件について魚市場内で尋ねたところ、複数の業者が「えびの見栄えを良くするために体内にゼラチンを注入した『ゼラチンえび』が現在流行しており、多くの魚市場で販売されている」と語ったと伝えた。冷凍えびを解凍すると身が小さくなってしまうが、ゼラチン注入処理を行うと、えびが新鮮に見える上に目方が2―3割増えるのだという。

 気になる安全性について、業者たちは「国で使用を認めている食用ゼラチンを注入しているから、食べても人体に害はない」と口をそろえた。
(編集担当:柳川俊之)