中国メディア・鳳凰網は10日、日本の政治団体が尖閣諸島の魚釣島(中国名=釣魚島)周辺海域で漁業活動を行ったことを伝えるとともに、「日中間の政治的な暗黙の了解に背く行為だ」とする専門家の解説を紹介した。

 記事は、日本時間10日午前10時に日本の保守派政治団体「頑張れ日本! 全国行動委員会」主催による「集団魚釣り大会」が始まり、高邑勉氏、森岡洋一郎氏ら6人の国会議員を含む120人前後が参加したと伝えた。
また、衆議院決算行政監視委員5名が海上保安庁の巡視船で魚釣島海域を「視察」したことも合わせて報じた。

 中国の著名評論家、丁兆林氏は「このような行動は、完全に私利私欲からの考えだ。日中関係はおろか、日本の国家利益という観点から出た考えですらない」と批判したうえで、「これまで30年の間に日中両国の政治家が作り上げてきた政治的な暗黙の了解に背くものでさえある」と解説した。(編集担当:柳川俊之)
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