爆発した乳飲料の容器は昔ながらの牛乳瓶と同程度の大きさだが、プラスチック製だ。男性によると、10月1日の国慶節(建国記念日)の際の親類からの贈り物だった。
19日になり、飲もうとして容器を手にしたところ、「ズズズズ」と音がしてふたの部分から泡が噴き出てきた。男性は危険を感じて、容器を室外に持って行って捨てようと思ったが、ドアのところに着くまでに「バン!」という大音響とともに爆発した。
男性によると、「まるで手榴弾が爆発したようだった」。いきなり大きな音が耳に飛び込んだので、しばらくは何も聞こえなかった。目の前も真っ暗になった。男性を治療した医師によると、右目部分がかなりひどい内出血を起こしていた。
男性は、右目部分に当たったのは容器の破片ではなく「噴出した飲料だった」と説明した。とにかく猛烈な勢いだったという。
爆発発生から3日目に、乳飲料を製造した会社職員と名乗る人物が病院にやってきた。男性側とは治療が一段落した後に、損害補償について話し合うと約束した。
それはともかく、やってきた職員は「お見舞いの品です」と言って、自社の飲料10ケースを男性側に渡そうとした。男性は「だれが、そんなものを飲めるか! お宅らの会社のロゴを見ただけで、怖くてたまらない」と、会社側の無神経な対応に腹を立てた。
これまでにも、同社の飲料製品は、炭酸飲料でもなく、消費期限切れでもないのに、しばしば爆発したことがあるという。発酵が進んで二酸化炭素が発生し、容器内の圧力が異常に高まった可能性が高いが、詳しくは分かっていない。(編集担当:如月隼人)