セウォル号沈没事故が発生して以降、韓国では自粛ムードが続いており、記事によれば、「テレビ局では大規模な新作ドラマ発表会を行い、笑顔で新ドラマを宣伝することは適切ではない」との判断が働いているという。
記事によれば、SBSテレビの新作ドラマは第1話放送前にセウォル号沈没事故が発生したため、すでに発表会を2回にわたって延期。通常はドラマの初回放送日の1週間から2週間前に発表会を行うものの、同局ではほかのドラマについても延期となっているという。
また、MBCテレビも同様の状況で、4月30日と5月5日から始まる新作ドラマについて、予定では4月下旬から5月初旬に制作発表会を行う予定だったものの、自粛ムードを受けて延期を余儀なくされた。
KBSテレビでは、すでに1度延期となっていた新作ドラマの制作発表会が正式に中止となった。同ドラマは4月28日から放送予定で、25日に制作発表会を延期したものの、記事によれば「セウォル号の事故後、最初のドラマ制作発表会は心理的プレッシャーが大きい」として中止することにしたという。
記事は韓国のテレビ局関係者の言葉として、「バラエティ番組は放送を中止しているものの、ドラマは通常どおり放送しており、新作ドラマも予定どおり放送する。しかし、制作発表会を行うかどうかは難しい問題で、最小限の規模とし、哀悼の雰囲気のなかで実施したとしても重苦しい気持ちとなることは避けられない」と苦しい胸の内を語った。(編集担当:村山健二)
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