中国メディア・環球時報は18日、チベット自治区の安定を守るために中国政府が異なる民族どうしの結婚を奨励しているとするオーストラリアメディア、シドニー・モーニング・ヘラルドの17日付報道を伝えた。

 記事は、チベット自治区の官僚が先日同自治区内の異民族カップル代表を集めて懇談会を開き「民族間の結婚を積極的に推進し、民族どうしの濃い関係を作るよう努力しなければならない」と発言したと紹介。
そして、政府の努力がすでに奏功し始め、同自治区が今月発表した報告で2008年に666組だった異民族間の結婚が年間2ケタのペースで増加し、13年には4795組にまで増えたことが明らかになったと伝えた。

 また、詳細な説明はないものの、報告で民族間の結婚急増の背景に「社会保障、結婚出産、休暇、子女の就学や就職といった方面での優遇政策によるもの」とされたことを紹介した。同自治区では人口の90%がチベット族で、漢族は8%。同自治区では両民族間の結婚を奨励し続けてきたとのことだ。

 記事は、中国政府が長期間にわたり一人っ子政策の適用除外、大学受験時の加点など、少数民族に対して優遇措置をとることで、彼らを社会に融合させようとしてきたとした。その一方で、このような政策はしばしば漢族や少数民族から批判を受けてきたと伝えた。

 さらに、中国は歴史上においても民族間の融和政策を実施してきた先例に事欠かないとし、もっとも有名な事例として唐の文成公主が吐蕃のソンツェン・ガンポ王に嫁いだ話を紹介した。(編集担当:今関忠馬)


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