台湾には「哈日族(ハーリーズー)」という言葉がある。日本が大好き、いわゆる“日本オタク”を意味する言葉で1990年代の流行語だが、その後日本文化を愛する台湾人や中国人を指す言葉として浸透した。
韓流ブームと共に近年は、韓国ファンの若者たちを哈韓族(ハーハンズー)と呼ぶことも多いようだ。

 「台湾版 Yahoo!知恵袋」には「哈日(日本好き)と哈韓(韓国好き)は同じなのか?」という質問が書きこまれ、意見交換がされた。質問者は、日本だろうと韓国であろうと他国の文化を好むことは、他人から見れば変わりないことと考えているようで「区別ができない人が多いのかもしれない」と書き込んだ。

 だが質問者自身は、日本好きと韓国好きは違う感覚で「共通の話題はない」と理解しているそうだ。

 質問者が選んだベストアンサーは、「両者は全然違う」という内容だった。日本好きな哈日は、「芸能人だけではなく文化や流行、そしてアニメも好きになる。だが哈韓は、芸能人や音楽ファン」と、韓国好きはエンタメ系に限定されると述べている。台湾は長い歴史をもって日本を追いかけてきたとし、「日本と韓国の文化は大きく違う」という感覚のようだ。

 だが好きになった理由や対象は違えど、通じる思いや似たような話題があれば理解し合えるという。回答者と回答者の妹は、それぞれ日本と韓国のアイドル好きだが、気持ちが一緒なので話が盛り上がるとのことだ。 一方で、「どちらも対象に向ける愛情は似ているが、韓国好きな人の方が過激な気がする」という意見もあった。

 台湾人が好きな海外芸能と言えば、以前はJ-POPや邦画にドラマなど“イコール日本もの”という感覚であったが、この10年位で話題になるのは韓国スターの作品が中心になっている様子だ。
若者たちの間では日本か韓国かなど国名を重要視しているのではなく、時代やフィーリングに合ったカッコ良さがあるのかなど、流行を意識した感度で興味をそそられているのかもしれない。(編集担当:饒波貴子・黄珮君)(イメージ写真提供:(C)Vincenzo De Bernardo/123RF.COM)


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