韓国メディアの朝鮮日報は18日、韓国の「第2ロッテワールド」の安全性をめぐる「誤解と真実」というタイトルで記事を掲載。ロッテ側が今月6日に、第2ロッテワールド内にある「映画館と水族館」の安全点検報告書をソウル市に提出し、再オープンできるよう申請したと報じた。


 記事は、まず市民などが誤解している部分を解説。昨年10月2日、ソウル市が「第2ロッテワールドの低層部分を、一時的に使用を許可する」と発表したが、この「低層部分」という表現が誤解を生んだと指摘。「映画館と水族館」が現在建設中である123階建ての下の部分と市民らに認識させてしまう“誤解”を与えてしまったと伝えた。

 また記事では、市民らの誤解は、韓国メディア各社の多少誇張された報道により、123階建ての「ロッテワールドタワー棟全体の構造的な問題」という認識が強まったうえ、「映画館や水族館で事故が発生した」という報道が流れたことにより市民らは「第2ロッテワールド全体が危険だ」と認識し不安を募らせたと指摘。

 しかし、実際には「映画館と水族館」が入っている建物は「アベニュエル棟」「ショッピングモール棟」「エンターテイメント棟」らの低層棟であると伝えた。

 そもそも、第2ロッテワールドは「123階建てのロッテワールドタワー棟」「アベニュエル棟(9階)」「ショッピングモール棟(12階)」「エンターテイメント棟(12階)」で構成されている大型ショッピングモールだ。現在営業中の棟は「アベニュエル棟」と「ショッピングモール棟」「エンターテイメント棟」であり、「123階建てのロッテワールドタワー棟」とは20m―80m程離れた別館であると伝えた。

 しかし、実際「ショッピングモール棟」でも先月15日の夜、10時34分頃にはドアが外れ、そのドアを客が受け止めた事故が発生。また昨年末にもドアが外れ、客が軽傷を負う事故も発生したが、ロッテ側はこの事故について「建物の構造的な問題ではなく接合部分の問題だった」とし「安全のため全てのドアを交換中だ」と説明した。

 また、昨年10月には「エンターテイメント棟」の5階―6階のレストラン街の床にヒビが入っているのが目撃され、昨年12月にも駐車場にヒビが入っていたが、韓国建設施工工学会のハン・チョング前会長は「普通、床を滑らかにするため、仕上げ施工をするが、温度変化により微細な亀裂が現れる」とし「構造の問題ではないため補修だけで特に問題はない」と述べたと報じた。

 この報道に対し韓国のネットユーザー達は「朝鮮日報じゃなくてロッテ日報だと思ったね」「記者の方はいくらもらったの」など朝鮮日報を皮肉ったコメントのほか、「私はこの記事を読んでも行かない」「事故が相次いで起きてるのに大丈夫。安全だって。
とにかく安全対策が先だ」など安全面を疑問視するコメントなど様々なコメントが寄せられた。(編集担当:李樹香)(イメージ写真提供:123RF)


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