中国版ツイッターの微博(ウェイボー)に日本の抹茶スイーツを紹介する写真付きの書き込みが投稿されたところ、多くのユーザーがコメントを寄せた。「抹茶は中国のものだった」などと抵抗感を示すコメントもあるが、「よだれが止まらない」、「どこで食べられるのだ」など、魅力には勝てないとする書き込みが相次いだ。


 投稿者は日本零距離さん(アカウント名)。日本在住という。日本の食べ物を紹介することも多く、抹茶スイーツの紹介に対しては「また私を誘惑する。あなたはすばらしすぎる」とのコメントを残した人もいる。

 「いいね」を最も多く集めたのは、「抹茶に感情移入しているんだけど、最初は中国のものだったんだよなあ! どうして多くのものが、起源である中国から日本に伝わった後、さらに発展して日本のものになっちゃうんだろう。いったい(われわれは)どこで間違えたのだろう?」との書き込みだ。

 中国では、日本の抹茶に対する関心も高まっている。「起源は中国だったのに」と悔しがっているが、「日本で発展した」ことは認める意見だ。

 投稿された写真がいずれも、緑鮮やかな抹茶スイーツであるため「緑茶が抹茶の緑の粉になる。(香りが)さっと鼻をくぐりぬける」とコメントもある。中国で抹茶は忘れられてしまったが、茶そのものについては熟知する中国人らしい書き込みだ。

 「大嫌いだ」と怒ってみせておきながら、「こういう写真に購入できるリンク先も、売っている店の連絡先も載せないなんて」と“愚痴”をこぼした人もいる。
やはり本音は「食べたいなあ」ということだ。他にも「抹茶に対しては抵抗力ゼロです」、「見ただけでよだれが止まらない」といった書き込みもある。

 日本零距離さんの投稿に接した中国人は「本当は中国のものだったはずだけど」といくばくかの抵抗感を持ちながらも、抹茶スイーツの魅力的な姿に、「全面降伏」の状態だ。

 中国における抹茶の紹介では、茶道関係の情報だけでなく、「抹茶文化」と称して、健康飲料としての抹茶や、抹茶を用いたスイーツを取り上げることも多い。

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◆解説◆
 抹茶スイーツはアイスクリームなどの非加熱食品や乳製品とあわせている場合も多い。その場合、抹茶を事前に殺菌処理をする必要がある。抹茶をそのまま単純に加熱したのでは風味が損なわれてしまう。そのため、安全性と風味の維持を両立させる特殊な殺菌法が開発された。日本発の抹茶スイーツは、日本企業の技術力が支えていると言える。(編集担当:如月隼人)(写真は日本零距離さんの投稿のキャプチャー)


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