中国メディア・広州日報は8月30日、中国国内の若者の多くが「引きこもり」傾向にあることを紹介したうえで、芸能人を中心に同29日を「国際反引きこもりデー」とするプロジェクトが立ち上がり、関連イベントを通じて多くの若者を家から外出させたと報じた。

 記事は、若者の引きこもり現象(「宅現象」)が深刻化しており、8割超の大学生に軽度から重度の「宅」傾向があることが最新の調査で明らかになっていると紹介。
1カ月も外に出ない深刻な状態の人もいると伝えた。また、日本や米国の研究データとして、引きこもりが若者の収入、社会的地位、そして恋愛や結婚にとって大きな障害になっているとも説明した。

 そのうえで、芸能界のスターらが「宅男宅女」たちを家の外に出させ、健全な社会交流と生活に戻すべく立ち上がったとし、8月29日を「国際反引きこもりデー」とするプロジェクトを立ち上げ、社会各方面に活動への参加、健全な生活スタイルを提唱したと紹介した。

 また、香港の著名歌手らが事前に中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で「国際反引きこもりデー」のポスターを発表したところ、数多くのネットユーザーが注目、ネット上で「反引きこもり」を支援するムーブメントが起きたと説明。あるデータではネットユーザーの8割超が活動への支持を、さらに一部ユーザーは実際にイベントに参加することを表明したと伝えた。

 そして、29日に広東省江門市で催された「国際反引きこもりデー」ビールパーティーでは、現地歌手のショーや、世界のスターを模したコスプレショーなどが行われ、自らあるいは家族や友人のサポートを受けて「宅」脱出を目指して参加した1万人近い観客たちが熱狂の渦に包まれたとした。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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