中国はSu-35を24機購入する契約を結んだ。2016年に引き渡されるのは、うち4機という。新浪網は、中国がロシアから購入する地対空ミサイルシステム「S-400」の引き渡しは2018年と紹介。「ロシアの軍需工業はたっぷり数年間、仕事がある」と、中国による武器購入はロシアに利益をもたらすとの見方を示した。
記事は続けて、現在もロシアから戦闘機を買わねばならない、中国の現実を指摘。中国では軍需面の技術が向上したと強調されているが、「中国の軍需工業の生産レベルは極めて低く、ロシアの二流の武器で需要をみたさねばならない」可能性があるとした。
「二流」と断じた理由については、Su-35せよ、4世代戦闘機をグレードアップしただけで、「J-10B」にせよ、「J-11B」、「Su-30」にせよ、米国や日本の「F-15J」や「F-16]、「F-2」に対抗できる力が、本当にあるのかと疑問を示した。
また、自国で開発中の「J-20」が2017年に就役したとしても、数量面で日米に対抗はできないとの見方を示した。
一方、中国メディアの騰訊は、Su-35は中国がロシアから購入する最後の戦闘機になる可能性があると主張する記事を掲載。Su-35はJ-20が登場するための“つなぎ”であり、エンジンも大いに参考になるとの主張だ。
同じく中国メディアの環球網は、「中国は現在、ステルス戦闘機のJ-20やJ-31の試験を行っているが、この2機種が予想できる将来、中国空軍や海軍航空隊の主力になることはない」と主張する記事を掲載した。
同記事は、Su-35もロシアにおけるSu-27の改良型であることに注目。同じシリーズであるからこそ、Su-35は中国がSu-27の派生型を開発する際に、大いに参考になるとの見方だ。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:(C)Viacheslav Lopatin/123RF.COM)
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