中国メディアがこのところ、JR北海道の旧白滝駅の話題を取り上げている。女子高校生1人が通学に必要としたためJRは駅の廃止を見合わせてきた。
記事は日本での報道を引用し、鉄道関係者と高校生の心のふれあいも紹介した。多くの読者が「東方の美徳が今も光り輝く国だ!」などと絶賛した。

 旧白滝駅があるのはJR北海道の石北本線で、朝と夕方に往復の列車がそれぞれ1本だけ、停車する。

 中国メディアの捜狐は、日本の報道を引用して同話題を紹介した。駅を利用すると言っても、容易ではない。朝は遅れられない。万一、遅れれば父か母に車で送ってもらわねばならない。学校に遅刻するのは必至だ。部活がある場合、帰りは駅に駆けつける。乗り遅れまいと懸命に駆ける。駅にもう、列車が来ている。そんな彼女の姿を見て、車掌が微笑む。


 利用者が極端に少ないため、JRは駅の廃止を考えた。しかし地元から、通学利用者が1人いるのだから、卒業まで駅の廃止を見合わせてほしいとの声が上がった。JRは応じることにした。そして彼女がこの3月に卒業して、実家を離れて進学することが決まったため、旧白滝駅を廃止することにしたという。

 彼女の誕生日にはJR関係者が花束を贈った。「あなたは間もなく、白滝の地を離れますね。あなたを愛した故郷のことを覚えていてください」との文が添えられていた。

 捜狐が上記記事を掲載したのは日本時間12日午後2時過ぎで、日本時間の同日午後6時までに3700以上のコメントが寄せられた。

 「いいね」が最も多いのは、「古い東方の伝統的な美徳が、今も日本では光り輝いている」などと主張した。同コメントは、中国では先祖が残した美しいものが、急速な「功」と目先の「利」を求める者のために失われたと主張した。

 別のコメントは日本社会が高校生を大切に扱っていることをに注目し、「日本は教育を重視する。わが国もじっくりと考え、反省するに値することだ」と主張した。
やはり多くの「いいね」を集めている。

 反日的な書き込みもあるが、「いいね」を多く集めているわけではない。「私は日本を恨んでいる。われわれをいじめたことがあるからだ。ただし私は日本を敬服している。なぜなら彼らは本当に偉大な民族だからだ」と、複雑な心情を吐露するようなコメントもある。(編集担当:如月隼人)(写真は捜狐の12日付報道の画面キャプチャー)


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