中国国内では日本に対する蔑称として「小日本」あるいは「日本鬼子」という言葉が使われている。小日本は国土の小ささのほか、身長が低かった日本を揶揄した言葉であるとも言われるほか、中国語で鬼子という言葉は嫌悪の対象であり、「日本鬼子」も侮蔑の意味合いが強い言葉だ。


 一方、中国では韓国人に対する蔑称として「高麗棒子」という言葉も存在する。この「高麗棒子」の由来とは一体どのようなものなのだろうか。中国メディアの八路網はこのほど、「なぜ韓国人は棒子と呼ばれるのか?」と疑問を投げかける記事を掲載し、「高麗棒子」の言葉の由来には諸説あることを紹介している。

 記事は、まず日本が満州を占領していた時代、日本兵が不足していたことから韓国人は日中の話し合いのなかで通訳を務めたと伝え、こうした日本の下で働いた韓国人を中国では「二鬼子」と読んでいたことを紹介。現在の中国では「二鬼子」という言葉は「高麗棒子」と同義の言葉として蔑称として使用されていることを紹介した。

 続けて、韓国人女性が洗濯で棒を使っていたこと、男性が棒を持って日本人の威を借りて威張り散らしていたことが「高麗棒子」の言葉の由来の1つの説となっていることを紹介。また、高句麗の時代に韓国の兵士たちは棒を武器にしていたことも由来の1つとして挙げ、「棒子」はもともと武器を指し、隠語として韓国人を指すようになったと論じた。

 「小日本」や「日本鬼子」、さらには「高麗棒子」という中国語の蔑称には、中華思想に基づく多民族の蔑視があるとも考えられる。蔑称というものは気持ちの良いものではないが、日本のネット上では「日本鬼子」という蔑称を逆手にとり、女の子に見立てた擬人化したキャラクターが作成され、中国で大きな驚きをもって報じられたことがある。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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