中国のネットユーザーたちがよく使う言葉の1つに「変態」というのがある。日本語の意味とは若干異なっていて、人の心理が不正常に歪んでいることを意味し、通常は褒め言葉としては使用されないが、時に「普通を超えた素晴らしい能力」を称賛するために使用されることがある。


 中国メディアの今日頭条は26日、日本人が非常に真面目であることを指摘しつつ、その水準を変態という言葉を用いて称賛する記事を掲載した。

 記事は、日本のある地下鉄駅構内の天井から水漏れが発生しているという状況で、日本人はカラーコーンを置き通行人に注意を喚起するだけでなく、天井から滴る水をチューブに通してバケツに誘導、天井の真下にある目の不自由な人のための視覚障害者誘導用ブロックを濡らさない工夫が施されている点を紹介した。

 また通勤ラッシュ時の地下鉄構内の階段の様子を写真で紹介。階段の左側は上り専用として人で埋め尽くされているが、ホームへ移動する下り専用の階段右側は誰もいないという状況が写真に映し出されている。通勤ラッシュ時であっても、階段の昇り降りのルールを破る日本人は誰もいないことを写真で伝えた。

 記事が最初に紹介している事例と関連しているが、中国では非常に大きな下水道工事に取りかかる際でも、日本では必ず必要とされる交通誘導員を工事現場に配置することはしない。従ってその傍らを通行する人は自分で自分の身を守る必要があるが、記事はこうした中国の方法とは全く異なる、通行人に行き届いた配慮を示す日本人の真面目さに感動したのだろう。

 また通勤ラッシュ時の事例では、降りる側の階段に人がいっぱいいるならまだしも、がらがらに空いているならルールを破っても一向に差し支えないと考える中国人は多いだろう。記事が紹介する数々の日本人の真面目さの証拠に対して称賛のコメントを寄せた中国のネットユーザーも多く、「日本は高度な文明国家」、「日本人の真面目さには敬服させられる」というコメントも見受けられた。(編集担当:村山健二)(写真は今日頭条の26日付報道の画面キャプチャ)


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