日本と中国の大きな違いの1つとして、「公共の場所」の清潔さが挙げられる。中国を訪れたことあれば、上海や北京のような大都市でも大通りから小道に入ると、ゴミが散乱している様子を見たことのある人は多いだろう。
逆に、日本を訪れた中国人の多くは日本の街はどこも清潔だと驚くという。

 中国メディアの今日頭条は13日、数多くの写真とともに日本の公共の場所における清潔さ、衛生ぶりについて伝える記事を掲載し、「中国人にとって学ぶに値する」と絶賛している。

 記事はまず、幼稚園児とみられる日本人の子どもたちが手をつないで公園内の道路を歩いている写真を紹介。道路には割れたビンの欠片のような危険なものはもちろん、ゴミすら1つも落ちておらず、子どもたちは安心して道を歩くことができることを紹介している。アスファルトで舗装された道は「清潔」という表現がぴったりであり、もし子どもが転んでも服が汚れることはないだろう。

 また、日本では道路にごみ箱が設置されていないにもかかわらず、設置されている中国よりも清潔であるのは日本人1人1人の公徳心が高いためだと言えるだろう。また、日本では屋内に設置されているごみ箱は一般的に「燃えるごみ」、「缶、ビン」など、何種類に分別できる形となっているが、ごみ箱の周辺がごみであふれかえることはほとんどないだろう。記事は「中国はごみの分類で日本に劣るばかりか、中国の場合はごみ箱の周りはごみが散乱するのが一般的」であると伝えている。

 また記事は、日本の公衆トイレの写真も紹介。温水洗浄便座が設置してあるほか、ベビー用の椅子や手すり、さらにはトイレットパーパーも備え付けられていることを伝えつつ、「中国ではこのようなトイレットパーパーは公衆向けとしては適さない」と指摘している。確かに中国でトイレットパーパーを無料で提供すれば確実に盗まれるであろうし、下手をすれば温水洗浄便座ごと盗まれるかもしれない。

 日本では「公共の場所」が清潔に保たれているのは、日本人に公徳心があるためだろう。
日本を訪れる中国人たちは日本の清潔さに驚き、日本に学ぶべきだと口にするが、13億人を超える国民全体の公徳心を向上させない限り、日本のような「公共の場所」の清潔さを実現するのは難しいだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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