市街地をドライブしていたりすると、しばしば警察の白バイに遭遇する。赤色灯をつけて急加速し違反車両を追う様子には、何の違反をしていないにも拘わらず自分まで「ドキッ」としてしまう。
道路交通の秩序と安全を守る白バイ警官になるためには、卓越したドライビング技術が求められ、厳しい訓練が課される。白バイが格好良さと同時に帯びている「恐ろしさ」は、その高い技術からも醸しだされているのだろう。

 中国メディア・今日頭条は7日、日本の警察が実施する白バイ運転技術コンテストの様子を紹介する動画記事を掲載した。掲載された動画は、昨年10月に茨城県で開かれた第47回全国白バイ安全運転競技大会のダイジェスト。バランス走行操縦競技部門で白バイ警官の選手たちが技術を競う様子が紹介されている。

 ゼッケンを着けた選手が、コーンで作られた狭いコースで急転回、急発進、ジグザグ走行のテクニックを披露する。
コースの外には何名もの審判が立っており、選手が正しく走行しているかをチェックしている。中にはバランスを崩してしまうシーンもあるが、選手たちの技術にはまさに「人馬一体」を体現したような印象を覚える。

 動画を見た中国のネットユーザーからは、さまざまな意見が寄せられた。その多くは賞賛や感嘆のコメントだったが、その対象は人によって少々異なっている。まずは「素晴らしい技術。中国人も学ぶべき」、「このレベルはなかなかのもの」、「まるで流れる水のような運転技術」といった、警官の技術を賞賛するものだ。


 そしてもう1つ多く見られたのが、バイクに対する賞賛だ。特に「きれいな音だ」、「心地よい」、「ホンダのバイクの音は本当に美しいと言わざるを得ない」と、エンジン音の美しさを評価する声が目立った。そして、このように素晴らしいバイクを作れないことが「中国の悲哀」とするユーザーもいた。

 一方、「技術はいらない。違反キップを切らないのが良い警官だ」、「違反を取り締まるだけなのに、こんな技術はいらない」という意見もあった。日本でもしばしば交通違反の取り締まりはノルマ稼ぎ、との誹り見聞きすることがあるが、中国ではそれよりもはるかに強いレベルで「お金を稼ぐために取り締まっている」というイメージが定着してしまっているのかもしれない。
(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)PaylessImages/123RF)


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