台湾蔡英文総統が誕生して以降、台湾と大陸の関係は微妙な状態が続いている。台湾を訪れる大陸人観光客の数が激減し、台湾の観光業界は日本や韓国、東南アジアなどの観光客を呼び込むためのPRを展開している。

 
 台湾メディア・聯合新聞網は20日、現地のネット上で「台北捷運(地下鉄)の駅名を日本風に改称したら、観光業の発展にプラスになるかもしれない」という議論が起き、ネットユーザーが続々と「改名案」を出していると報じた。
 
 記事によれば、議論の発端はあるネットユーザーがネット上で「もし台北捷運を台北地下鉄に、桃園捷運を京桃電鉄に、『松山機場』駅を松山空港駅に、善導寺駅を善導神社駅に改名したら、日本人観光客は台湾にもっと親近感を抱き、日本人の台湾観光ブームが高まるのではないか。そして、台湾各地から台北を訪れる観光客も外国旅行に来たような感覚を味わえるのではないか」と書き込んだことだという。
 
 すると「市政府駅」を「都庁前」に、「台大医院駅」を「帝国大学病院前駅」に改名したらどうか、この駅はどう改名すべきか、といった議論が起きたとのこと。このアイデアに賛成を示すユーザーがいる一方で、「日本人にとっては日本だけで十分だろう。台湾に来てまで日本を体験させてどうする。現地の生活体験を楽しみにしてくるのだから」との反対意見も出たようだ。
 
 記事はまた、台湾の鉄道にはもともと日本らしさを帯びた駅の名前が少なからず存在し、例えば善導寺、三重、松山といった駅名はそもそも改名の必要がないと指摘するユーザーもいたと伝えている。
 
 先日、日本のクリエーターが台湾の鉄道路線図を日本風にアレンジしたものを制作し、台湾のネット上で話題を集めた。日本人観光客のために駅の名前を変えるというのは無理がありそうだが、日本風の駅名標や路線図、時刻表などを作ってみるというのは企画としておもしろいかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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