中国ではここ数年、道路を走る自動車の上を走行する「空中バス」の開発が注目されてきたが、設計段階での想定の甘さが指摘されるとともに、不法な資金集め疑惑が浮上、夢物語に終わる可能性が高まった。一方、日本ではある画期的な乗り物の実用化に向けた動きが進んでいる。
中国メディア・今日頭条が19日伝えた。
 
 記事が紹介したのは、道路とレールの両方を走行することができるバスだ。記事は「道路とレール上を自由に走れるクルマはSF映画でしか見たことがないかもしれない。しかし近ごろ、夢が現実になりつつあるのだ」としたうえで、日本国内でDMV(デュアル・モード・ビークル)と呼ばれる道路と鉄道両用車両が出現し、多くの人の注目を集めているとした。
 
 そのうえで、DMVについて、2004年にJR北海道が研究開発を開始したものであること、見た目は普通のバスと変わらないものの、モードを切り替えると、車輪が道路用のゴムタイヤからレール用の鉄輪へと変わり、レールの上を走行できることを紹介。また、わずか15秒という短い時間で車輪の切り替えが可能であることを伝えている。
 
 記事は「まだ正式な実用化段階には達していないが、実用化されれば現地の観光客増につながる可能性がありそうだ。現在テスト運転や改良が行われており、2020年には正式な営業運転が始まる予定である」と説明した。
 
 記事は「JR北海道がDMVの実用化に向けて開発を進めている」と紹介しているが、同社は経営悪化などの理由による2014年に実用化を断念、開発を中止した。今年に入って、日高線の沿線自治体がDMV導入を検討していることが伝えられたが、実現の目途は立っていない。一方で、四国の第三セクター・阿佐海岸鉄道が今年2月に、20年までにDMVの運転を開始することを決定。北海道で持ち上がった「夢の乗り物」は、四国の地で現実化することになりそうだ。
(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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