卵がけご飯はシンプルながらも、多くの日本人に愛される食べ方だと言えよう。最近では卵がけご飯の専門店があったり、専門の醤油があるほどだ。
しかし、中国人からすれば卵を生で食べることは絶対にあり得ないことだ。

 もともと過熱せずに食材を生で食べる習慣がない中国人にとって、卵を生で食べることは馴染みがないだけでなく、安全性の問題もあるためだ。中国メディアの網易はこのほど、「なぜ日本人は生卵を食べることができるのか」と疑問を呈する記事を掲載した。

 日本について様々なメディアを通じて見ている中国人は、日本人が卵がけご飯やすき焼きで生卵を食べることを知っているが、卵を生で食べるというのは想像しただけでも「無理」と感じられるようだ。なぜなら「生卵にいる細菌による食中毒」が心配だからだ。

 記事は日本人はなぜこうした心配をせずに生卵を食べられるのかを説明し、「日本では徹底した鮮度管理がなされ、卵に採卵日と賞味期限が記載されている」とした。食中毒を起こすサルモネラ菌は卵の殻の中の二層の膜の中に存在するが、時間が経過すると菌が増殖し中へ侵入してしまうゆえ、徹底した日付管理がされた賞味期間内であれば安心して生卵を食べることができるのだと指摘した。

 中国で売られている卵はスーパーマーケットではパック入りの物もあるが、個人のお店や市場では大きなプラスチックの箱の中に卵が山積みに入れられていて、買うときに割れていないものを自分で慎重に選んで袋に入れてグラム単位の値段で購入する。採卵日など知るすべはない。ゆえに生で卵を食べるなど恐ろしくて決してできない。多くの中国人が「なぜ日本人は生卵を食べることができるのか」と驚くのは、日本と中国で卵の鮮度管理に差があるためだと言えるだろう。

 他にも日本では回収した卵を殺菌消毒していることや、生みたての卵を売る直売所もあることを紹介し、日本人は生卵に対してのこだわりが強く、おいしく安全な卵を食べるための努力を行っているのだと紹介している。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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