「生きた化石」というと、カブトガニを連想する人が多いかもしれない。それに比べて、同じく「生きた化石」と呼ばれることのあるカブトエビの存在は地味である。
しかし、人間の生活により密接に関わってきたのは、田んぼで見かけるカブトエビのほうだろう。中国メディア・重慶時報は7日「中国では見つければ踏みつぶすのに、日本人はこれをペットとして飼う」とする記事を掲載した。

 カブトエビは、2億年も昔から地球上に存在する「生きた化石」の異名を持つ甲殻動物だ。記事によれば、中国には2種類のカブトエビの生息が確認されているとのことで、とくに山東省の農村で日常的に見かけることができるという。カブトエビを池などから捕まえてアヒルに食べさせると、卵の味が良くなるという言い伝えがあるようだ。

 記事は「世界の一部の国や中国の一部地域では、なんとカブトエビを食べる習慣があるとのこと。中国では家禽のエサになる以外、普通は見かけたら足で踏みつぶしてしまうのに、日本では水田の雑草を減らし、稲の生育を良好にしてくれる農薬代わりに珍重されているほか、ペットとして飼う人も多い。」と説明している。

 カブトガニ同様、太古のロマンを感じさせるカブトエビは飼育が比較的容易ということもあって、日本では夏休みの自由研究のために飼われるケースが少なくない。ただ、カブトエビが生息するのは、日本では主に関東地方より西の地域とのことである。

農薬の使用により、昔に比べてその数が減ったようだが、10年ほど前から「田んぼの草取り虫」として脚光を浴び、カブトエビ農法の普及が進んでいるという。「見かけたら踏みつぶしてしまう」というのは、実にもったいない。(編集担当:今関忠馬)


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