爆買いは見られなくなったとはいえ、訪日中国人の購買意欲は今なお大きいようだ。観光庁によると、2017年の訪日外国人旅行消費額約4.4兆円のうち、消費が最も多かったのは中国人旅行客で1兆6946億円だったという。
つまり、約4割を中国人の消費が占めたことになる。また、中国人旅行者の傾向は、韓国や台湾などからの旅行客と比べると、宿泊代は抑え気味で買い物代が多いのが特徴となっている。

 こうしたデータからも中国人はやはり買い物に重きを置いていることが分かるが、なぜ訪日中国人は日本で買い物をするのだろうか。中国メディアの快資訊は23日、「中国の旅行客はどうして日本で買い物をするのが好きなのか」について分析する記事を掲載した。

 記事はまず、国外旅行に行く中国人はますます増えているが、日本旅行に行く中国人は、韓国、シンガポール、マレーシア、タイなどほかの国へ行く場合と比べ「とにかく買い物をする」と紹介。観光ももちろんするのだが、買い物の比重が大きいようだ。

 実際のところ、今では中国国内でもネットショッピングなどもあって国外の商品が気軽に買えるようになっている。わざわざ国外で買い物をして、重い荷物を抱えて帰ってくる必要はなくなってきたはずだ。それでも日本で購入する理由として記事は、日本の製品の質が良いだけでなく、「日本人の商売が上手」だからだと指摘した。

 例えば、レストランでは中国人観光客用の中国語のメニューを用意していると紹介。また店内には「ようこそ日本へ」などと書かれた中国語の看板を設置して歓迎し、中国ではすっかり浸透したモバイル決算も、中国人客のために導入した店舗は多い。記事は、日本人は商売がうまいと感心し、「これでは自然と買い物が増えるはずだ」と感想を記している。
中国人にとっては「買いたくなる環境が整っている」と言えるだろう。

 客が買いたくなるような店づくりをする、というのは商売の基本だろう。外国人旅行客の立場に立ったサービスをしていけば、中国人だけでなく海外からの旅行客全体を増やすことにもつながるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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