日本人のお風呂好きは中国でも良く知られているが、冬場に風呂場で起きやすいヒートショックによる事故がしばしば発生していることは、あまり知られていないかもしれない。中国メディア・環球網は26日、日本で入浴時に死亡する高齢者の数が、交通事故で亡くなる高齢者より多くなっているとし、特に冬の時期に注意が必要だと報じた。


 記事はまず、11月26日が日本では語呂合わせで「いい風呂の日」であると紹介。この日にちなんで消費者庁がある統計を出して特に高齢者の入浴の安全に留意するよう呼びかけたことを伝えた。そして、同庁が紹介した統計では、2016年に65歳以上の高齢者4821人が入浴中に死亡し、同年における交通事故での高齢者の死亡人数の3061人を上回ったことが明らかになったとしている。

 また、同庁の話として、入浴中の死亡事故の7割は11月から翌年の3月までに発生しており、更衣室と浴室、浴槽との温度差が多いことで血圧が急激に変化して発作を起こし、死に至るケースが多いと伝えた。

 日本を訪れる中国人観光客が増えたのに伴い、日本の温泉や銭湯を利用する中国の中高年者も少なくないだろう。また、日本の入浴習慣に学んで自宅に設けた湯船に浸かるという人もいるようである。
記事は、ヒートショックを起こさないようにするためのポイントとして、更衣室と浴室の温度を高めること、お湯の温度を41度以下にし、入浴時間を10分以内とするほか、突然湯船から立ち上がらないこと、食後すぐや精神安定剤、睡眠薬の服用後には入浴しないことを紹介した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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