日本を訪れた事のない中国人にとっても、「日本人の家は二階建てで庭がある一軒家」というイメージを抱いているという。記事は、その理由として、中国で知名度のあるドラえもんなどのアニメを通じて、日本で一般的な家庭の生活風景を目にしているからだと指摘した。
これは中国で多く見られる住宅事情と大きく異なる。中国の都市部では高層マンションや10階ほどの古い集合住宅に住む人が多く、一戸建ての家は都市部から離れた地域や農村部のみだ。このように「中国では住む地域によって住宅が異なるが、日本では全国どこへ行っても『一戸建て』があり、日本の住宅の代名詞となっている」と主張した。
続けて、「日本ではなぜこれほど一戸建ての住宅が多いのか」について論じ、戦後の復興、また政府による住宅政策によって住宅の所有が促進されてきた事を説明。また、国土に関しても、「日本の人口の半数が国土の10%程の都市部地域に密集しているため、残りの半数が一戸建てを建てるための土地は十分にある」と指摘。しかし現在、バブル経済を経て経済が失速し高齢化が進む日本では、結婚やマイホームの購入に対する価値観に変化が生じていると主張した。
現在中国の一部の都市では不動産価格の高止まりが見られ、「家の購入をあきらめざるを得ないので、結婚もできない」と悩む若者が増加しているという。中国では経済成長により生活が変化している一方で、伝統的な価値観も残されているゆえに、そのはざまで苦悩する人も増えているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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