中国の鉄道は列車によって速度やサービスがさまざまで、それぞれがアルファベットと数字からなる列車番号で分けられている。中国メディアの今日頭条は12日、頭にGあるいはDと付く2種類の高速鉄道について、その違いを紹介する記事を掲載した。


 中国ではGから始まる列車もDから始まる列車も「高速鉄道」としているが、厳密には異なる。しかし、記事の中国人筆者も「その違いがようやく分かった」と言うくらいなので、中国人でもよく理解していない人が多いのだろう。記事は、Gは高速鉄道(中国語でgaotie)、Dは動車(中国語でdongche)の頭文字だと紹介。どちらも高速鉄道のことだと思っている人は多いようだが、中国では動車と高速鉄道は「同じではない」のだという。

 違いが分かっていない人が多いのも無理はない。車両は見た目がほとんど同じで、どちらも新しく設備もなかなかだ。記事は、G列車とD列車との違いは「価格とスピード」にあると紹介した。

 価格について言えば、G列車の方がD列車よりも少し高い。記事によると、同じ二等席でもG列車のほうは1キロごとに0.48元であるのに対し、D列車のほうは0.31元の計算だという。また、G列車は時速300から350キロであるのに対し、D列車は時速200から250キロと、速度も運賃に比例する形になっている。

 記事は最後に、車両の違いを紹介。大差ないとはいえ、やはりG列車のほうが設備もいくぶん高級感があり先進的で、D列車にはないビジネス席があるとも紹介している。
記事では紹介していないが、D列車には寝台列車があるのも特徴だ。

 早くて安い中国のG列車とD列車は、すっかり中国国民の生活になくてはならない交通手段となっている。運賃の安さが好評で、よく新幹線と比べられるものの、多くの路線が赤字であることが指摘されている。経営の健全化も今後は重要課題となっていくことだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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